聡明な息子たち、との死闘

「切り替え」ができない2歳の息子と支援センターへ行く

「問題児」であった2歳の息子

私の息子が2歳の時、保育園ではなかなかの「問題児」であった。

とにかく「切り替え」が苦手。

家でも別の場所へ移動することや、違う遊びをすることを極端に嫌っていて、何をするにも手が掛かった。

保育園でも一人、お友達とは違うことを多々やっていた様である。

極め付けは運動会でのお遊戯にて、園児達が登場してびっくり。

息子だけ一人衣装を着ず、演技の間、ただただ先生の膝に終始座っている。。。

私は(その度胸は立派と思いつつも)ちょっと個性が出過ぎているなあ、と苦笑いをするしかなかった。

 

園から市が運営する「発達支援センター」に相談してはどうか、とご提案頂いたのはその頃であった。

家の様子だけで本人のことを決めつけてはいけない

発達支援センターでは先生に事情を説明した後、テストが行われた。

・他人の喜怒哀楽がわかるか(男の子のイラストを使って確認)

・図形(三角形、丸など)が描けるか

・記憶力テスト(先生の述べる数字や組み立てるブロックを真似できるか)

取り組む本人を直で見ているため、彼が現在何ができて何ができないかを知ることができたが、それ以上に先生に導かれて頑張る息子の姿に驚いた。(なんせ家では何をさせようとしても、言うことを聞かなかったので)

先生曰く「本人は既に家の内と外の過ごし方を使い分けており、外では頑張り、家では甘える」とのこと。

2歳でもう内と外で態度を使い分けているとすると、もはや家だけの様子で息子を判断してはいけない様である。

園と家庭でそれぞれの様子を伝え合う必要があるのは、このためであろう。

支援センターからのアドバイス(大人にも高い自律を)

そして肝心の「切り替え」の話。

先生からのアドバイスは以下2点。

  1. 次に行うことを予告し、そのトリガーも伝えておく
  2. 食事の時は家の中を整理整頓しておく

1つ目は、例えばテレビを見ている息子をお風呂に入れたい時、息子に「この番組が終わったらお風呂に入ろう」や「時計の長い針が真上を向いたら入ろう」など、を伝えておく方法である。

この方法は効果があったと思う。

始めは激しい抵抗にあったが、本人も抵抗しても無駄なのが分かってきたのか徐々に従う様になった。(本当にゆっくりではあったが。。。)

2つ目は「遊び」と「食事」のメリハリをはっきり見せつけるため、食事の時には家の中に散らばった玩具などを片付けるというものである。

こちらは効果がなかった、、、のではなく、(片付けが大変で)大人側がうまく実施できなかった。。。

 

この2つを実際に取り組んで最も感じたのは、両者とも大人が家でだらだらしていてはできないのである。

仕事で疲れた自分に「○時にお風呂に入るぞ」と決めたり、(どうせすぐ散乱する)玩具を片付けることは過酷なことであるが、それでだらだらと過ごすと子供も同調し「切り替え」に手間取る。という構図が分かってきた。

結論:毎日できることであれば、やりましょう

結果的に4歳を迎える頃になると、多少はマシになった息子。

しかし上記した方法が功を奏したのか、それとも本人の脳が勝手に発達し「言うことを聞いたほうが得」と判断したのかは正直分からない。。。

 

当時の自分に声をかけてあげるとすれば「日に日に態度が良くなる訳では無いから努力の成果が目に見えず、心が折れることもある。なので『毎日できないこと』は続かないので実施せず、『毎日できること』のみを続ける方が良い」と伝えたい。

この考えは現在の色んな育児や家事においても自分の重要な判断基準としており、全てを追求せずに折り合いを適度につけることできている。

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ABOUT ME
だいすけ
1982年生まれの会社員 19XX年生まれの妻 2015年生まれの長男 2021年生まれの長女 と共に毎日を過ごす。