息子(当時2歳)と公園デビューして間もない頃のことであった。
砂場にて、息子が別の男の子のスコップを使いたがる場面があった。
私は息子に「ちゃんとお願いをしましょう」と諭そうとしたのだが、ある単純な理由のため言葉が出なかった。
その男の子をなんと呼べば良いか、わからなかったのである。
「男の子」は他者との話の中で使うには良いが、現場では違和感がある。。。
「おにいちゃん」は場合によっては使えるが、この子は同い年ぐらいだ。。。
「ボク」は当人との会話ならば使えるが、3人称で使うのはおかしい。。。
などが頭の中にぐるぐると巡っていたところ、その男の子のお母さんがその子に向かってこう言った。
「ほら、おともだちに貸してあげなさい」
そうか!正解は「おともだち」だったか!!
確かに「おともだち」は、近年ジェンダーの問題もあるし、年齢も気にしなくてよい素晴らしい呼び名である。
また「同じ砂場での遊びを共感したのだから、既に彼らは立派な友達だ」という前向きな考えにも、非常に感銘を受けた。
呼び名一つでも、十分な配慮が現れるものである。自分も気をつけようと思う。
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